2008/12/20

変質者

撮影の緊張から開放されて、のびのびの脳で家に着きました。

最近夕方以降に帰宅すると、暗い我が家のそこそこに隠れた家の者が私を驚かすという儀式が続いています。
(今日はびっくりしないもんね)
鍵穴に鍵を差し、気付かれないようにそぉっと鍵を回しました。
鍵はぴくりとも動きません。
鍵を指し直しても、微動だにしません。
(さては、中から鍵が回らないように押さえているな)

郵便受けに尖らせた口を突っ込んで、
「こぉら~~~、ナマハゲだ~~~、あ~け~ろ~、うぉぉぉぉ~」
と地獄から響く鬼の声のように繰り返しました。

それでも鍵を開ける気配はありません。
(そうくるなら、次の手があるもんね)
(中の人が自然に踊りだしちゃう曲を携帯からインターホンに流しちゃうもんね)
そうしようと頭を上げた瞬間に目に入ったのは、

うちの苗字ではない表札……。
下の階の方のお名前……。



勿論、丁重にお誤りしました。
超ジェントルマンのご主人、
「よくあることですよ。私も時々間違えます。」と、にこやかに仰いました。
こんなやさしい嘘、私には勿体ないことでございます。
今度改めてお詫び申し上げます。