佐々木閑さんの『日々是修行』を読みました。
お釈迦様の弟子が聞きました。
お釈迦様が亡くなった後、
何を拠り所にして生きればいいかと。
お釈迦様はこう答えました。
『私が死んだ後の拠り所は二つある。
一つはお前たち自身。
そしてもう一つは私の教えである。』
教えのみでも、お釈迦様に取って代わる何かでもでもなく
教えを軸に、自分自身で悟りを開いていけと。
教えを元に、自分の演技を見いだしていけ。
目の前にあるのは、
永遠に解き終えることのない方程式かもしれないけれど
解き方のひとつひとつを検証して、
喜んで、苦んで、時にはすっぱり忘れて、
次の解き方へ導くパスを作ればいい。
形取られていくものが、自分のものであればね。