人は忘れるから生きていけるんだけど、
今回の旅のこと、忘れる前にノートしておきます。
10年一昔ってよく言ったもので、
今の飛行機事情にびっくりしました。
KLMオランダ航空にチェックイン。
以前は機内映画はアナログだったから
それぞれ決まった時間に映画が始まって
うっかり寝過ごすと、見たかったプログラムが
終盤にさしかかったりしてました。
CAさんがサービスエリアで、
はい、これから始めますよーって
ビデオの一斉再生ボタンを押していたんでしょうね。
それが今やあなた、デジタルですよ。
好きなときに、好きなプログラムが
それもめちゃくちゃ選択肢がある中からピピットパ。
しかも現在どこを通過しているか
グーグルアースみたいな映像で教えてくれる。
以前は想像の中で描いていたものが
ヴィジュアル化されているんです。
それも高度何キロか、外気温何度なのか
教えてくれるサービスっぷり。
それでも機内持ち込みの液体量が規制されたり
荷物チェックが厳重になったのは面倒でした。
帰りの乗り継ぎ地・アムステルダムでは
一枚一枚服を脱がされていた紳士がいて
ショーのようでした。
話は機内に戻ります。
乗客が割合少ない便だったので、
避難ドア横の足延ばし放題席をキープしていました。
しかも横2席は空席で、ミニベッド状態も可能♪
離陸後、シートベルト着用サインが消えたとき
その彼は現れました。
「横の人が大柄で窮屈だから、
こちらに移ってきてもいいですか?」
いやあ、ナイススマイルで聞くんだねえ。
イギリス英語って、やっぱりいいねえ。
・・・って、あなたこそ大柄じゃん!いや、私もね。
どうでもいいけど、なんで真横に座るん。
一つ向こうでもエエんちゃいます?
聞けば彼はロンドンで会計士をしていて、
この秋からアクティング・スクールへ通うらしい。
現時点では俳優の道に進むつもりはなくて
自身をもっと解放するため、らしい。
ジュディー・ディンチが出たスクールというから羨ましい。
それから演劇話、映画話に花が咲いて、
気が付けば3、4時間ノンストップトーキング。
何もせず、ただ話にふけるなんて贅沢な時間。
これじゃあ旅行記じゃなくて、飛行記ですね。
次回は成田→ヴェネチア間の乗り継ぎ地、
オランダのアムステルダムは
スキポール空港報告にまいります。
ポーン