2009/09/21

イタリア旅行記 その1


人は忘れるから生きていけるんだけど、
今回の旅のこと、忘れる前にノートしておきます。

10年一昔ってよく言ったもので、
今の飛行機事情にびっくりしました。
KLMオランダ航空にチェックイン。

以前は機内映画はアナログだったから
それぞれ決まった時間に映画が始まって
うっかり寝過ごすと、見たかったプログラムが
終盤にさしかかったりしてました。
CAさんがサービスエリアで、
はい、これから始めますよーって
ビデオの一斉再生ボタンを押していたんでしょうね。

それが今やあなた、デジタルですよ。
好きなときに、好きなプログラムが
それもめちゃくちゃ選択肢がある中からピピットパ。
しかも現在どこを通過しているか
グーグルアースみたいな映像で教えてくれる。
以前は想像の中で描いていたものが
ヴィジュアル化されているんです。
それも高度何キロか、外気温何度なのか
教えてくれるサービスっぷり。

それでも機内持ち込みの液体量が規制されたり
荷物チェックが厳重になったのは面倒でした。
帰りの乗り継ぎ地・アムステルダムでは
一枚一枚服を脱がされていた紳士がいて
ショーのようでした。

話は機内に戻ります。
乗客が割合少ない便だったので、
避難ドア横の足延ばし放題席をキープしていました。
しかも横2席は空席で、ミニベッド状態も可能♪
離陸後、シートベルト着用サインが消えたとき
その彼は現れました。
「横の人が大柄で窮屈だから、
こちらに移ってきてもいいですか?」
いやあ、ナイススマイルで聞くんだねえ。
イギリス英語って、やっぱりいいねえ。
・・・って、あなたこそ大柄じゃん!いや、私もね。
どうでもいいけど、なんで真横に座るん。
一つ向こうでもエエんちゃいます?

聞けば彼はロンドンで会計士をしていて、
この秋からアクティング・スクールへ通うらしい。
現時点では俳優の道に進むつもりはなくて
自身をもっと解放するため、らしい。

ジュディー・ディンチが出たスクールというから羨ましい。
それから演劇話、映画話に花が咲いて、
気が付けば3、4時間ノンストップトーキング。
何もせず、ただ話にふけるなんて贅沢な時間。

これじゃあ旅行記じゃなくて、飛行記ですね。
次回は成田→ヴェネチア間の乗り継ぎ地、
オランダのアムステルダムは
スキポール空港報告にまいります。
ポーン