鴨川に来ています。
波に乗らないのに、鴨川に来るのは何十年ぶり?
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義父さん、義兄ファミリー、うちらの計9名で
海の幸を食べたり、露天風呂から海を臨んだり。
義父さんの演歌『新潟の女』も聴きました。
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海に沈む、今年最後の夕日を横目に、
新年の初日の出を見る場所の下調べへ。
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夕日に雹(ひょう)が落ちる中、
喜んで山道を喜んで歩く人なんて、ダンナくらいです。
が、既にビールを開けて楽しそうだったので
一人でわらじ、じゃない、ブーツを履いて出かけました。
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小さな山を越えた場所にあるというその場所は、
片道徒歩20分くらい。
道を進むほどに、夕闇は迫り、暗闇が広がっていきます。
獣が山をゆく音。
強い風にあおられて、小枝が折れる音。
雹がもたらす少し湿った臭い。
一台だけ車が行き過ぎました。
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トンネルを越えれば海、と聞いていましたが、
あの、ぽっかりと口を開けた漆黒の闇がそれ?
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電気も、行く先も何も見えない闇。
独り。
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これは今年2009年の最後の関門。
自然に勇気を試される、最後のステージ。
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前を進んでいる感覚と、出口から吹き込む風を頼りに
真っ暗な空間を闇雲に走りました。
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下り坂、出口、海!
トンネルを駆け抜けると、山から何か重みのあるものが
ガササササと降りる音。
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ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!
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振り向くと、高い金網越しに、小さな小さなお社。
小さな小さな、真っ赤な鳥居。
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一礼。
今年一年、ありがとうございました。
海とお社に、
明日の朝、新年のご挨拶に参ります。
どうぞ慶い年をお迎えください。
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帰り道、ランニングタイムの記録を出せたと思います。
振り返らずに、ただただひたすら走り降りました。
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皆様、慶い年をお迎えください。
拝。