お飾りをする前に、こどもが鯉になりました。
真鯉、緋鯉の口から入っていって、
お尻から出る。
尾鰭のはずだけど、お尻の穴だと信じてました。
年が経つほどに、天然素材でできた鯉たちは
あちこちに穴が開いたりして劣化したっけ。
お腹に風をたっぷりはらませて
悠々と空を泳ぐその姿、
カラコロと音を立てて廻る棹のお飾り、
ぼうぼうに伸び放題になった庭の木を
丁寧に丁寧に剪定するおじいちゃん、
透き通るような柿の若葉、
はらはらと風に舞う雪柳の花、
土に落ちてなお美しい木蓮の紫。
あまり縁のなかった今年のGWが終わろうとしています。