先日、母校のアクティングスクール、アップスアカデミーの卒業公演を観に行きました。
ストーリーと役に込めるエネルギーとそれぞれの思いが芝居に溢れ、内から光放っているような舞台を前に、私も触発される時間を過ごしました。
思えば私がアップスに入学したのは子どもを二人産んでからのこと。会社勤務の経験だけで、演技については右も左も分からず、周囲とは年齢差もあった私を受け入れ、学ぶ機会を存分にくださった場所がアップスでした。
主催の奈良橋陽子さんをはじめ、数々の講師が大きく腕を拡げて迎えてくれる雰囲気の中、懸命に二年間を過ごしました。
今年の卒業公演では大きく羽を広げたように芝居する方々の、何より昨年のアップスシアターでご一緒した仲間の勇姿を目にすることができたことを嬉しく思います。
明日に向かって羽ばたく美しい俳優たちがそこにいました。
そしてですね、このストーリーは18年前(!)、日穏公演に演者として参加させていただいた時の岩瀬顕子さん作の演目でもありましたから、思い入れは一入です。
人間の強さ、弱さ、優しさ、むごさ、きっと何よりも大切なものが一家族と仲間が生きる時代背景の中でぎゅっと描かれています。
季節外れの花粉症も相まって、中盤からハンカチを握りました。
卒業生の皆様、アップスの皆様、おつかれ様でした。
よい時間をありがとうございました。
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