2025/06/22

虚構にある現実の美をありがとう


塩屋俊監督13回忌追善  
グループシアター第15回本公演
『セールスマンの死』

フルートとシンギングボウルの音色に誘われ、幻想の中の大樹を思わせる舞台美術の世界へ向かいました。

板の上で俳優が相手を「聞く」こととは。
役として存在することとは。
自分の真実を持ち込むこととは。
美しい瞬間の数々に心が揺り動かされました。

腕力や声の大きさ、言葉の強さ、財力、性別で測ってきた強さと成功の定義は、アーサー・ミラーが描いた世界も今もほぼ変わらない。
私は地に足を付けて日々を生きる、愛ある人の声に耳を傾けよう。

いや、愛っていろいろな形があるな。

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