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「素敵なリングですね」
稽古の帰り、涼を取るために通った駅ビルの宝石屋さんから 桃色の声が聞こえてきた。
素敵なリングって、ガラスか硬化プラスチックか分からないコレですか。
3ケタで買ったコレでしょうか。
「そういうのを ワタシ、探してるんです」
これでいいの?
「お客様の今日のファッションに合ったものが、今日ちょうど入荷したんですよー。
騙されたと思って、ご覧になりませんかー」
このタラタラのサルエルパンツと、稽古でクシャクシャの髪に合うモノ?
俄然、騙されたくなってきた。
「このダイヤ、どうですかぁ?」
オーマイ、おダイヤ様よ。
0がたくさん並んだ値札、よく見りゃ60万円近い。
これを買いそうな奥様が横でチラ見していますよ。
逃しちゃっていいの?
よくよく見ると、何処ぞの惑星に星が吸い寄せられたようなデザインで、奥行きを感じる。
デカTに合わなくもない。
サルエルパンツともいい感じ。
そういう組み合わせは確かにアリですね。
その発想、気に入りました。
(お金が入っても買うことはないけれど)出世したら寄らせて頂きますと伝えてお店を去りました。
いろんな人に いろんなアイディア。
話してみると おもしろい。
ありがとうございました^ ^