・
・
大切に扱っているつもりが、盲目な状態であったりする。
盲目でいることは ある意味幸せなこともあるかも知れないけれど、適切な判断力を完全密封して、あらぬ方向に進んでいることも無きにしも非ずだから、時々、自分を大地を駆ける風に晒さなくちゃだ。
見えなかったことが ザクザク顔を出し、ぐりぐりした大きな眼で覗き込んで、「見霽かせー」と訴えてくる。
それによって辛いことを直視しなきゃいけないことだって往々にしてあるけれど、盲目になっていた対象の周辺や核心が更に大切に思えるような機会になったり、客観性を磨いてくれたりすることもある。
小さな勇気がもたらす、少し大きくなる世界。
・