2015/03/25

紙に向かう 神に向かう



去る者は追わず。
時は刻々と流れ、留まることはない。
人も同じこと。

使い古されたクリシェだけど、きっと廃ることのない真実。

そう自分に言い聞かせて、その流れに身を委ねようとしても、その人が誰かによっては、寒色に彩られた朝日を後生迎え続けるように堪えます。

彼女の愛情の欠片が、今でも家の所々から出てきます。
クセのある文字が躍っています。
色とりどりのプレゼントが笑っています。
もったいなくてちびちび口にしていたものが、今なおキッチンに鎮座しています。

誰に対しても、先ず自分が決して恥じることない愛ある人に、いい役者に成長していくことしか答が見つかりません。
それでいつかまた、彼女と笑顔で話ができる保証はないのだけれど。

どんなに愛おしいご縁でも永く続く保証はないことを深く鋭く胸に刻んで。
改めて。
進みます。