2019/09/12

映画『OLD DAYS』@ ぴあフィルムフェスティバル




開催中のぴあフィルムフェスティバル(PFF)で楽しみにしていた映画『OLD DAYS』。

ずっと接点のなかった人たち。バイクの愛で方が私のそれとは星の距離ほどあると感じていた(元)暴走族の男たちと観客の私の間に、映画を見進めるうちに鉄筋の橋が架けられていました。
彼らとの距離が縮まるまで、それほど時間はかからなかったと思います。
漁師として日常を生きる姿、集合住宅で敷地外までバイクを押させる箇所、バイクガレージがお社のように神聖な場所に映る箇所、バイクを乗っていかれてしまい、地団駄踏み、というより拗ねたおす箇所。生き生きと記憶に残っています。

「不器用ですから」と高倉健さんは言ったけど、器用に生きるって何なんだろう。そつなく生きることで、置き去りにされるものは何だろう。
ウーマンリブ運動の旗手、田中美津さんを記録映画に撮った吉峯美和さんの言葉が響きます。
「柔らかな感性でものを作り続けたいなら、自分の中にいる『ひざを抱えて泣いている少女』の存在を忘れてはいけない、と教わりました。痛みを抱え続けることは人に優しくなれることでもあるのだと」。

監督、出演者、プロデューサー、スタッフ、協力を惜しまない方達の間にある「撮影をしました」だけで終わらない密な関係性と信頼性があるからこそ収めることのできるシーンがたくさんありました。

多くの関係者がアップスアカデミーの同期や卒業生仲間で、PFF上映後の集合写真に「弁もおいでー」と飛び入りで混ぜてもらうことに。やさしいなあ。

カメラマンに「今度は笑ってみましょう」と言われたほど男衆は真顔だけど、とことん熱い人たちによる、あったかい血が通った、話よし、音楽よし、画よし、そして芝居よし(触発されました)の贅沢な映画『OLD DAYS』。
同期とか、仲間とか抜きでオススメの本作、ぴあフィルムフェスティバルでの上映は、残すところ1回のみです。ぜひご覧ください。

9月15日 (日)
国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
(東京都中央区京橋3-7-6)
11:45~  同時上映『めぐみ』
全席指定 800円

・当日会場窓口では座席指定ができません。
・ウェブサイトからの購入は2時間前までです。
・チケットは、会場で発券はできませんので、発券して会場にお越しください。

(敬称略)
監督/脚本・末松暢茂
プロデューサー・山本高、袴田光
アソシエイトプロデューサー・佐藤理人
助監督・相羽浩行
撮影・中嶋淳史、池田圭
録音・菊池秀人
編集・松山圭介
劇中音楽・HIROKI、Hidetoshi Nishihara
エンディング曲・「ブラッディ・マリーの夜」MAGIC ㈱徳間ジャパンコミュニケーションズ
ヘアメイク・竹島健二
スチール・高橋葉
グラフィックデザイナー・中井厚志
車両サポート・WING、BONDS

出演・髙野春樹、小田哲也、奥津裕也、沖原一生、實川阿季、管勇毅、中村有、Lisky.S 、尾崎崇史、松田翔、二階堂辰太朗、尾崎崇史 、三浦京介、NAO、NATSU、岩崎渉、村尾悠太、仙石流星、笠原敦、早乙女寛、三浦北斗、島津卓史、竹内匠、亀岡徹、Jeremy Coyle、Steve Dassas、Cedric Tang、Anthony Brathwaite、
友情出演・佐藤理人 

ロケーションご協力 ・CLUB IVY、パブボサノバ、読売新聞 久喜店、千葉県南部漁港事務所、東安房漁業協同組合、ヘアーサロン高橋、萬来 幸手店

Special Thanks・萩原靖之(WING)、大道寺俊典(剣武会)、板垣雄大、武久周平、橋本一郎、長野憲太、エム・エンターテイメント、テクニカランド、株式会社JBSクロス、HOTEL GREEN CORE、Bike Produce WING、幸手櫻会



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