2022/04/05

@KUMA EXHIBITION 2022 第二弾


昨日、投稿した筒tsu-tsuさんの作品(『儚さと怖さ』)に引き続き、KUMA EXHIBITION 2022を抜粋してご紹介します。
と言うのも、見応えある展示だったから「ねえねえ、聞いて」とお話ししたくなりました。

先ずは6F・筒さんのお隣りでの展示、関野佳介さんの『記憶ー水ーうつろい』。
神奈川で空襲体験を語る彼の祖父、祖母と、沖縄南部の海を見つめる関野さん。三者を繋げるものを映像を通して見ます。
ディスプレイから受け取るもの、在廊する関野さんに流れる祖父母から受け取ったもの、トータルで作品のように感じました。

7F、Maya Masudaさんの『蒸発したからだはそこかしこ。土の中からは歌声、さえも』。「人の根源的な身体について緩やかに考えます。」と記すMayaさんの作品に与えられるものは、見る人によって随分異なるかもしれません。呼吸を整えて、いろいろな角度から、高さから見たい作品でした。

同じく7F。今回投稿した写真は、村本剛毅さんの『Imagraph』を私が体験しているものです。ヴィジュアルインパクトに惹かれて吸い寄せられたこの作品、頭上から吊るされた二枚の電光掲示板のピクセルひとつひとつにから光ファイバーが伸び、瞼の表面まで届きます。参加者それぞれに合わせて光を調整した後、前もって制作されたヴィデオが閉じられた目に投影されるというもの。
ここで私が体験したものは、驚きに溢れていました。ご覧になった方と体験談議したいです。

4F、手塚蒼太さんの『Folding Gripper』。使い捨て可能な指機能を持つこのロボットハンドは、1枚の厚紙からできていて、折り畳むことでコンパクトに収納できます。そして掴むものを崩したり壊したりすることなく、人の手がその強度を感知するように摘み上げるんです。紙ですよ!その機能に加え、一枚の紙の状態と、折られた時それぞれの美しさに惹かれました。
役者として興味を持ったのが、それを語る手塚さんの眼差し。お聞きしたら、小さな頃から工作や機械を触ることが好きで、その道に進んでいったと。何かに夢中になるパワーの素晴らしさをここでも見ました。

最後に3F、鈴木大輔さんの『菌人体模型』をご紹介させてください。「あなたはあなたが思う以上に細菌である」と記す鈴木さん。皮膚常在菌を生やした幾つもの手の模型を展示しています。見た目や性格に個性があるように、極小で見えない菌の在り方も個性そのものですね!
普段は体内の常在菌の研究をしてらっしゃるという鈴木さんから、腸の常在菌が持つ可能性なども伺いました。 

アートに遭遇するような体験ができたKUMA EXHIBITION 2022(4月10日まで)のWEBサイトはこちらです。
https://kuma-foundation.org/exhibition2022/

ご紹介した上記gallery part02の展示は、
ANB Tokyoにて
東京都港区六本木5丁目2-4
11:00〜20:00 
無料です。

入場時間をご予約の上、ご来場ください。
https://airrsv.net/kuma-foundation-reserve/calendar





*°