2012/04/11

カットーの巣の上で



鎌倉での撮影が始まりました。

夕べは入手したての台本と格闘しながら 撮影の準備をし、よせばいいのに丁寧に食事を作ったりして、瞑想しなければ混沌から抜け出せないような状態でした。

近未来のアンドロイド役や、生活臭とは完全無縁の役でない限り、生活の中で「本当は演技に充てたい時間」と衝突して生まれるグラグラ煮える葛藤が、役や体を作る助けになる、きっとなる、そうなってぇやー、という自己暗示で 価値ある時間に無理矢理 格上げされますから、何とか前に進めます。

思春期特有の揺らぎにも充てた夕べの数時間が、それに値したかどうかはハテナだけど、愚かなわたしが人の役に立てたのは 何であれ 嬉しいもんす。

声をかけてくださったthe監督、プロデューサー(主役でもいらっしゃる麗人!)、華道の次期家元でいらっしゃる先生、皆さんと創り上げる作品で がっちり仕事をするぞという覇気が、わたしを火を吹くパンク野郎にしますように。

とは言え、今回は終始着物に身を包む静かな役柄ですが、そういう役にこそ、役が持つ情熱や葛藤から生まれるエネルギーを氣海に深く持っていたいと思います。