2018/09/26

なら国際映画祭2018



山本英監督の『グッド・アフタヌーン』の出演者として、初めて参加することのできた なら国際映画祭2018が幕を降ろしました。

映画祭のテーマ「Re:CREATION」のように、身体の隅々に抱えてきた諸々を、映画祭を通して古都の「力を持った水」のようなエネルギーで洗い流し、環境や自らを創造し直すきっかけを得ました。

鑑賞後、しばらくの間は何も話せないほどの衝撃を得た作品や、それとは対照的にいくら話しても話しきれないほど山本組を饒舌にさせた作品もありました。
会場でのスピーチや場外での会話の中でも、審査員でいらっしゃる俵万智さんが仰ったような「心の中が耕されるような気持ち」になることが幾度となくありました。

中でも「(大人は子を子どもとして扱うのではなく)一人の意思ある人として向き合うべきだ」という言葉が、育児アドバイザーや教育者からではなく、本映画祭のユース審査員の一人から発せられたのを聞き、大人の、大人による映画祭と捉えていた概念がパンと音を立てて消えました。
(メモを取っていないので、言葉は違うかもしれません^^;)
映画祭が次世代のクリエーターを育て、光を当てたことで、大人が子どもから学ぶことが無尽蔵にあることを今一度、心に留めました。

また、特別上映された河瀬直美監督作『あん』と、監督と永瀬正敏さんのアフタートークを通じて、樹木希林さんにあの場で再び会えたことは、今回私を引き寄せてくださった柱のようにも感じています。

『グッド・アフタヌーン』がエントリーされたナラウェイブ部門審査員の永瀬正敏さんとSSFF &ASIAフェスティバルのデイレクター・東野正剛さん、上映のプレゼンテーターとしても活躍されていた としおかたかおさん、多くの言葉を交わしてくださった各国、国内のクリエーターの皆さん、映画祭の理事、事務局、実行委員会、ボランティアのすべての皆さん、勉強させていただいた通訳の皆さん、そして なら国際映画祭を熱い思いと行動力で率いられる河瀬直美さん。
大変お世話になりました。ありがとうございました。
あたたかく迎えてくれた奈良の土地と街の皆さんにも心より感謝いたします。

『グッド・アフタヌーン』は、なら国際映画祭と提携するロンドン イーストアジア フィルムフェスティバルでの上映が決まっています。
河瀬直美監督の8mmで撮影された初期作品、Ida Panahandeh監督作『二階堂家物語』、ナラウェイブの道本咲希監督作『昔の恋人』、中須彩音監督作『幸福な、』と併映されます。

私は映画祭期間から身体も心も入れ替えて、次の撮影と合氣道昇級審査(1級受かるでしょうかー⁉︎)に向けて準備してまいります🏃‍♂️💨   

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