2019/07/19

ロシア国立交響楽団 シンフォニック・カペレ


胸高鳴り、歓喜に震え、余韻が何日も続くこと。生まれ落ちてから何度あったかな。

先日、畏友、俳優の入江真理子さんが通訳・サポートを務めるロシア国立交響楽団シンフォニック・カペレの日本ツアー、東京オペラシティでの公演。

2曲目のチャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番から感涙で源泉掛け流し状態だったのは、音に織り込まれた力強い生命力のようなものを魂が受け止めたからなのか、指揮者ポリャンスキー氏がオケと作り出す世界観を耳だけでなく全身が享受したからか。
ピアノのアンナ・フェドロヴァ氏によるラフマニノフのアンコール曲、交響曲第5番に続き、割れるような拍手に応えてくれたアンコール(なんと3曲!)では物語の光景が眼前に広がりました。

ツアーの次回は明日!
@横浜みなとみらいホールで、チャイコフスキー三大交響曲の第4・5・6番「悲愴」が演奏されます。  

2019年7月20日(土) 
12:30開場、13:00開演 

全席指定 S席13,000円 A席11,000円 B席9,000円 C席7,000円 (税込み)

チケット

今回のコンサートのもうひとつの目玉。
それはコンサートホールで販売される公演パンフレットに、入江真理子さんのエッセーが掲載されていることです。
「ロシア流芸術家の育て方」と題されたこのエッセーには垂涎ものの(と言うは易し)ロシアの芸術教育について、そして彼女が5年間演劇を学んだロシア国立サンクトペテルブルク文化芸術大学での出来事などが3ページに渡って綴られています。

入江真理子さんのフェイスブック投稿


シンフォニック・カペレの演奏、真理子さんの芝居への姿勢を前に、演技の課題に一夜漬けのような即効性ばかりを求めがちな自分を省みます。
(映画『コンサート!』("Le Concert")でアレクセイ・グシュコブが見せた酔いの演技には、上記大学の主任教授、セルゲイ・チェルカッスキー先生の言葉「続けること」「積み重ねること」を思い起こされました。)

演技のことを考えながらも…
チャイコフスキーが目にしたものを空想で疑似体験した幼い頃や、瀬戸幸子先生によるモーツァルト曲の指揮棒に導かれてトランスを知った小学生時代、指をくわえて小川音楽教室を通り過ぎていた高校時代といった断片がガシャンガシャンとトランスフォームしてそそり立つヤリタケレバヤリナハーレを見上げています。
困ったもんです。



        *°